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瞬 またたき [DVDやら映画やら]

着色したような風船の赤が、それが夢の世界であることを想像させてくれる。そんな場面が印象的である。花が早く枯れるというのも、何か非現実的な感じがして、一瞬想像と現実があいまいになる。正直、北川景子さん演じる主人公と岡田将生さん演じる相手役が出会う場面も変。主人公が膨らませた想像に思える。風船の色もそうだが、バラや指先を切ったときの血の色など、赤が印象的だ。すべての場面が主人公の心的外傷がからんでる。おどろきは、ジャコについて語る入院患者役のジョニー吉長さんである(ラストシーンでも病人役だった・・・)。ジョニーさんは大塚寧々さん演じる弁護士と主人公を関係させるためのみに登場する。彼もまた主人公が作り出した妄想に見える。主人公が真実を知りたいのに思い出せない理由がわからないけれど、たぶん自分に非があったのではという恐れからだろう。菅井きんさんが語る場面はとって付けたという感じ。物語の中で視覚的な見せ場でもある、事故の悲惨さのみに焦点を与えるべきだっと思う。しかし弁護士が過去の出来事のために通院中という設定は必要だっただろうか。その代わりに、永島暎子さん演じる相手役の母親との関係がもう少し描かれていればなあ。彼女はこの事故のおかげでたった一人の息子を失い、その結果(おそらく)家族を失くし独りになってしまった。彼女が姿を現すのは、物語のなかで数分だ。それだけでも存在感を感じさせるのは永島暎子さんだからだ。この映画を観た理由は、もちろん永島暎子さんが出ているからだ。


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