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スイッチを押すとき [DVDやら映画やら]

配給会社の FACE TO FACE のロゴが映画のタイトルみたい。15年前から行われている自殺抑制のための国家プロジェクトの話し。そして西暦2026年の現在。大勢いた被験者も今では6名。なぜ6名になったかというと、他の被験者は自ら死を選んだため。被験者=子供たちに施した手術とボタンで自殺の心理を研究するらしい。いくら「苦痛を与えない死」と言われてもこんな実験を国民了解の元で行われるはずがない。それでもプロジェクトが開始されたのは、「ボタンを押すはずはない」という逃避的な考えのおかげかもしれない。しかしそう思いながらもボタンを押してもらわなければ実験は始まらない。所長役の西村雅彦の口紅が色っぽい。ちょっとキの字?と思わせる見た目。「外に出たけりゃスイッチ押せや」というセリフが非道。しかし別なシーンでは情けない顔を見せる。愛ちゃんの手紙はまずいよなあと素人目でも分かる。この一件で一気にあの人があやしい人に思える。上っ面は親しみやすそうでも、あやしい雰囲気満々。もしかすると映し出される親指に関係あるのだろうか。被験者たちは学校に行ったことはないようだし、所内で教育もなかった様子。「身体は大きくても頭の中は小学生だ」なんていうセリフもある。勉強されてよけい知恵をつけてもらっては困るということだろうか。人間であることだけを求めらるというのは、映画「私を離さないで」とも通じるデストピア的な状況。どちらも被験者や研究に未来はない。着任した看守ヨウヘイは食事を作ったりして被験者たちに取り入ろうとするが、何か目的があるのではないか? 彼の行動もそうだが、最初に持っていたボストンバッグがヨレヨレなのもなんだかあやしく思える。それ以上にボスの室長がナゾ。ヨウヘイの心配をしたり、冷酷かと思えば警察には事件ではないと熱心に説明したりして、どこか精神が破綻しているようにも見える。ラスト近くでマサミが近くにいるのにヨウヘイに色々と話すシーンでは、ヨウヘイが口に出せないことを代わりに話してやっているような優しさも感じてしまう。ヨウヘイが主役っぽいが、全編を通してマサミさんがよかった。特に表情がすばらしい。最初にグランドでヨウヘイとあったときの表情がホの字を予感させる。「また明日」というのがポイント。絶望の中にも希望を見出すべきという話しかもしれない。エンディングの歌が明るすぎ。日本語字幕があるとうれしい。冷える。


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