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花園の迷宮 [DVDやら映画やら]

波マークの東映映画か・・・と思っていたら速攻でタイトル登場。前触れなしにタイトルロールが始まる時短なオープニング。場面は現代らしい。鉄球の登場にあさま山荘事件を思い出す。鉄球が壊す建物は古びた洋館。何やら解体作業中。そしてシーンは昔のきらびやかな様子に戻っていく。時代は第二次大戦の頃。島田陽子さん他、女優さんが豪華。建物内を巡っているのだろうダクト内を動くカメラがかっこいい。なんだか「屋根裏の散歩者」的展開。というよりは物語全般に江戸川乱歩さん的な味を感じさせる。グロ的要素は少ないがエロと猟奇に変態チックな人、地下と迷宮、そして洋館。時代も古い。江戸川乱歩賞受賞作に恥じない設定。島田陽子さんが中尾彬さんとやりあうシーン。島田さんのタンカがかっこいい。彼女を取り調べる警察がまたひどい。ほとんど拷問。時代からして特高扱いなんだろうか。黒木瞳さんの踊る姿はさすが宝塚といったところ。踊る姿はプロフェッショナルだが演技には固さが見られるような。島田陽子さんを前にしたらしかたがないか。エンディングの曲は喜劇の終幕を思わせる。現代のシーンで人物が登場しないところが面白い。普通なら工藤夕貴さんあたりの老後が出てきて「あれはよ・・・」と昔を振り返らせてもおかしくはないが、それはそれで別な事件になってしまうのであえてはぶいたのか。ラストであの人の姿が現れるかと思ったがそうでないところがすばらしい。88年新春公開の映画だったんだなあ。島田さんと内田裕也さんのシーンで、ああこんな映画だったなあと色々思い出す。今見ると島田さんのあの部分への光の当たりかたが照れくさい。監督の伊藤俊也さんといえば代表作は「女囚サソリ」。犬と女の祟りという「犬神の悪霊」も伊藤監督だった。新聞屋に偏り気味だが重厚な「誘拐報道」では小柳ルミ子さんが光っていたし、恨み節と情念の女を描けば世界一。本作も本領発揮で、島田さんをいじめるわ追い込むわ。島田さん対警察、対中尾彬さん、対内田さんのシーンが見物の映画。野菜くずとかを放り込んだ川に落ちる工藤さんもけっこう大変。ああ面白かった。晴れ。


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