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永遠のモータウン(Standing in the Shadows of Motown) [DVDやら映画やら]

ポップス史上、最も偉大なヒット・マシーン、その名はファンク・ブラザースの物語。モータウンレーベルを彩るシンガーではなく、シンガーを支えたレコーディングバンド。場所はミシガン、デトロイト。演奏していた人が「あれはヒット曲のレコーディングだったんだ」と後で分かるのが面白い。それはサウンドと歌が別々に録られていたせいもあるだろう。シュープリームスのバックは? モータウンサウンドは誰が作っていた? と聞かれて答えられない音楽に強い人たちがちょっと気の毒。ファンク・ブラザースの中でも有名な一人、ジェマーソンを紹介するスチル写真には、わざわざ '62 Fender Precision Bass 'The Funk Machine' というテロップが付いていて、62年製フェンダー・プレジション・ベースにも着目しているところが、楽器メーカーが音楽を作ったようでうれしい。セッションやライブシーンでのベースはもちろんジェマーソンさんではないが、やはりプレジション・ベースを使っている。ブリッジ側をスポンジでミュートしているのは、それがモータウンらしい音ということか。ビートルズでも有名な "You've Really Got a Hold on Me" をセッションするシーンでは、エディ・ウィリスさんの Gibson Firebird、ジョー・メッシーナさんの Telecaster + Jazzmaster Neck を見ることができる。Jazzmaster のネックにしたのは、単純に Jazz が好きなこととか、Gibson っぽくゴージャスに見えるからだろうか。Guitar Magazine によれば、二人ともエディさんの後ろにあるアナログメーターの付いた箱にギターをつなげていたらしい。セッションやライブを通じて、印象的なギターのカッティングはほとんどエディさんの様子。二人が楽器店でギターを始めたころの様子を語るのも面白い。エディさんは家の壁にワイヤーを張って「家をロックさせた」のが最初。いつも Telecaster なジョーさんの若かりし姿を "Soupy Sales Show" で見ることができる。Telecaster でジャズもかっこいいが、グリッサンドでフレットを上がってくる様子はジャンゴ・ラインハルトっぽくもある。この番組に10年以上出ていたのだからモータウンに関わる前からキャリアはじゅうぶんだったわけだ。ツアー中の豚足の話しが面白かった。モータウンの他で仕事をしないようスパイを張り巡らせる会社側。エディ・ウィリスさんたちがこのスパイたちについて語るところが面白い。今となっては笑って話しているが、当時はけっこうシリアスだったりして。モータウンの場所が変わってからのジェマーソンさんの身の上がけっこう辛い。インタビューの他にライブシーンが多々あるが、活躍していた当時の様子はスチル写真のみ。あくまで裏方だったから映像では残っていないのか。残念。ライブシーンでかっこいいのは "Shotgun"。知っている人は知っている彼らの名誉回復的ドキュメンタリー。エンディングの曲もかっこいい。面白かった。


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こちらは ギター・マガジン のモータウン特集
ギター・マガジン 2017年7月号|MAGAZINES|リットーミュージック: https://www.rittor-music.co.jp/magazine/detail/3117111003/


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