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ゴジラ [DVDやら映画やら]

1954年、最初のゴジラ。下から上に流れるタイトルロールは、まさにロールしてます。開始早々のゴジラの咆こうと伊福部音楽。この二つで成功が約束されていた映画ではなかろうか。怪獣の声なんて想像したこと無いだろうし。さらに付け加えれば白黒映画というところ。夢は白黒だと言われたことがあった。白黒=ファンタジー。製作期間の制限から着ぐるみとミニチュアを選んだと記憶してますが、もし潤沢な製作時間があったなら、ハリーハウゼンのような人形による特撮になったのだろうか。この「製作期間」というのが、おそらく以後に特撮に関わってきたことだろう。早く出来れば、みなさん早い方法を選びます。すばらしいアイデアであり、反面、これは功罪かも。河内桃子さんというヒロインが存在しながら、「キングコング」のような美女と野獣的関係が設定されなかったところもすばらしい。変なプロデューサーなら、山根恵美子とゴジラの愛情的関係を求めたかもしれない。恵美子と尾形と芹沢博士の関係や、芹沢が恵美子に研究を見せるシーン、国会での論争、学術的理由でゴジラを殺したくない山根博士などなど、子供向けではない。ビルの陰で「おとうちゃま・・」と話している親子が悲しい。放送中継している塔が倒れるシーンで、眼下に見える住宅の屋根が映し出されるところが効果的で怖い。退避命令が出ている中、恵美子に「お父さんに了解をとりつけよう」なんて言う尾形はバカじゃないかと思ったが、明日は死ぬかもしれないと考えるとしかたないか。既に言い伝えとしてゴジラという名前が広まっている。ゴジラはジュラ紀の生物。トリロバイトが付着していた。その粘土にはストロンチウム90が含まれていた。それは水爆の放射能。ゴジラも水爆放射性因子を浴びている。ゴジラは水爆によって眠りから覚まされた。だからゴジラは水爆によってでかくなったわけではないと思える。ゴジラの出自はただの恐竜、古い生物だった。「放射能マグロ」、「長崎の原爆から逃げてきた」、「疎開先をさがさなきゃ」、「あの戦争がなければ」などなど時代を分からせるキーワード。この映画の山場は、オキシジェン・デストロイヤーを使うか否か。芹沢博士はゴジラを倒せるかもしれないが、それは人類にとってはゴジラ以上の存在になるという、科学者のジレンマ。悲惨な戦争とか原爆とかはゴジラと芹沢博士にとっては低次元の話しかもしれない。研究書類を目に焼き付けるように見てから燃やす姿は見事。安易に戦争で狂ってしまった「マッド・サイエンティスト」という設定にされなくて良かった。最後、甲板の上で山根博士と芹沢博士が並ぶ姿は、着ている服のせいもあるが親子や兄弟に見える。分野こそ違えど、学者として相通じるものが見えそうなカット。尾形との関係とはちがう。芹沢とゴジラを失った喪失感の中、「ゴジラが最後の一匹だとは思えない」と口にする山根博士。そのときの表情が良い。そうすると2作目以降は、違うゴジラ。それから今まで、ゴジラ自身がやられた記憶がないので、ずーっと2体目だったということか。ご苦労様でした。フリゲート艦隊と大戦争マーチがそう快。オープニングで、おそわれた船の甲板に見えるピックギターが悲しい。ゴジラの足元にぶつかってゆく列車、防衛隊から出動する建設機械など、現在のシン・ゴジラでも見たことがある光景につながります。国対ゴジラというよりは、人間対ゴジラ、芹沢博士対ゴジラ。久々に見たがやっぱり面白かった。晴れ、雨。


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tY:近況56(映画 シン・ゴジラとか)
ゴジラ (1984年版)


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