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ハンティング・パーク(Carnage Park) [DVDやら映画やら]

1978年、カリフォルニア州アメリカ。銃を構えた男のモノローグ。タイトルロールの字体と音楽が西部劇風。開始早々逃げる車。この時の音楽がかっこいい。主人公のヴィヴィアン・フォンティーヌが薄着で大変そう。しかも裸足? かと思ったらちゃんと靴をはいていた。彼女はよほど素直に育ったのか、苦しんでいる人を見捨てられない様子。原題は "Carnage Park"。「虐殺公園」ということなんだろうが、カタカナで「カーネイジ・パーク」だと意味がつかめない人もいるだろうということで「ハンティング」にしたんだろうなあ。レニーがつぶやく「装填しろ」とか「大尉」「勲章」なんて言葉を聴くと、朝鮮とかベトナム戦争を経験してきたのだろうかと想像する。戦いの中で心がおかしくなっていったのかもしれない。最初のモノローグによれば「精神病院」とか「治さなくて良い」とか言っているので、あまり気にかけられなかった頃の兵士だったのだろう。エンドロールのテイストがグラインドハウスで60年代後半~70年代っぽい。だいたいスコーピオン・ジョーなんて名前が今風ではない。ジョーがこの映画の主悪役だったらインパクトが弱いなあと思ったがそうではなかった。ジョーにはかわいそうだが、彼がやられるところが唯一スカッとする場面。彼がドヤ顔でヴィヴィアンに話す姿にムカムカしてしまうので。最後はヴィヴィアンにとっては死よりも怖い展開になったかも。ヴィヴィアンと銀行のやりとりや、彼女がスコーピオン・ジョーを誘拐されるシーンが折り込まれますが、どちらかというとレニーの普段の様子とかをもうちょっと見たかった。これはおかしな男が手あたり次第虐殺する話しだが、ヴィヴィアンが戦う話しでもある。彼女はレニーと戦うが、その前にもスコーピオン・ジョーや堅気の銀行員とも戦っている。おそらく仕事である農場でも戦っているのだろう。彼女はやはりただのお嬢様ではない。ヴィヴィアンえらいと思った。それもそのはずで、あのヒーロー映画「スパークス」に出ていた人だった。最初と最後のテロップを信じれば、これが実際にあった話しらしい。"terrible episode" とか言いそうなものを "bizarre episode" と説明していることが興味深い。曇りと晴れ。寒い。


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モーガン プロトタイプ L-9(Morgan) [DVDやら映画やら]

博士がたくさん登場する。職場結婚でいかついダレンも博士だった。どっちかというとテッドの方が博士らしい。危機管理のためにやってきたリー・ウェザーズの雰囲気が人工生命体?と思えてしまう。「モーガンは一瞬わけが分からなくなったの」で問題無いとは博士の弁ではないなあ。隔離されたモーガンがゲームしている場所が畳の上。なぜモーガンが危機管理でやってきたリーやシャピロ博士の名前を知っていたのか。これが小柄なジーグラー博士の言っていた「予知」という能力かも。廃棄の段取りだけ立てて、後はお願いと出ていくウー博士がひどい。少なくとも彼女が立ち会っていれば無事にすすんでいた可能性大。小さい頃は「かわいい、かわいい」と外で遊ばせ、あやしくなれば閉じ込める。これでは学習した感情もひんまがる。博士たちは育て方をまちがえて、感情に負けた。みんなで閉じ込めておいてエイミー博士は「ありのままでいて」なんて言うから余計に混乱する。エイミー博士は人間嫌いのためか余計モーガンに期待するのだろう。しかし科学者たちの表情、行動、仕草をみればモーガンへの執着とか愛着具合がちょっとは分かる。ただの研究対象なだけではない。その点、リーダーのウー博士は割り切ろうとしていた。ラスト近く、ウー博士の記録作業によりモーガンの本来の目的も分かる。アレだったものを平和利用なんてちょっと平和すぎ。パっと見リベラルと保守の戦いにも見える。今回バカなのはどっちか。人工生命を物扱いしないとこうしたプロジェクトが成功することはないのだろう。似たような話しだと「エクス・マキナ」があるけれど、緊迫感では「エクス・マキナ」が上。人間ぽさではこっちだが、人数が多いので当たりまえか。展開もなんとなく読めてしまう。肝心なモーガンの理由はなんとなく分かったかなという感じ。モーガン云々というタイトルだが、リー役のケイト・マーラさんがすごく気になる映画。彼女のためにあるストーリー。森で見つけられなければ空に一発というのがかっこいい。二人のバトルもかっこいい。最後のアレは致命傷ではなかったのか、それとも何か特殊な細胞なのか。手のひらを見る様子は、リーが暴走する続編を作らせてということかもなあ。いちばんかわいそうなのはちょっとイケメンな栄養士。しかし人工生命というと両目がちょっと離れ気味なのはどうしてだろう。雪。


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インバージョン 転移(THE HIVE) [DVDやら映画やら]

早々に "HIVE" のタイトル。なんだかケガか病気のような男。"REMENBER" の書置き。フラッシュバックに映る脳手術の様子が VR ゲームみたい。話しが前後したり関係の無さそうな映像が入ったりして見ている方も忙しい。ジェスやクラークの様子は、何かが乗り移ってしまったようにも見える。この辺りが邦題の「転移」に関わるところか。感覚を共有できる・他人にアクセスできる、それが完璧なソーシャルネットワークと力説する人。もしかしてこれがヒントかと思ったりする。おそらくアダムたちが経験したことはみな事実なんだろう。そして垣間見える博士や実験の様子は共有している事実。ふとしたときに我に返るが、そのときには何も覚えていない。しかしケイティを愛することだけは忘れたくない。彼らがおかしくなってしまった原因は熱弁していた博士や、彼より前に行っていたロシア人によるものかもしれない。墜落事故によるものなのかと思ったが、これも博士たちの結果によるものかもしれないと想像する。最初のジェスの様子を見ると、完全に病気な状態になった後から「我々~」とか言い出したので、感染することで意思を乗っ取られる、というよりは共有されてしまうのか。アダムが無線で呼び出した相手も「我々~」と言っていたのでジェスと同じような状態だったのかもしれない。ここで使う無線もなんだか古そうなので時間的に混乱しそう。アダムのフラッシュバックで登場する博士は彼の後頭部。それは博士の意思を共有しているからだろう。研究者ユーリは「ポケットを出ると意思を疎通し、『我々~』と言い出す」と話す。原題の "HIVE" は、ポケットが集まった巣のようなものかもしれない。そうするとポケットに入っている間は普通に暮らしている? だとすると必要な時にポケット抜け出し、「我々は~」となり、それが能力を高めるということなのかと思ったりする。ユーリの実験風景がなんだか古めかしくて、アダムの時代とは合わなそうだが、そうするとアダムのフラッシュバックが意思の共有を示すのであれば時を超えて共有されているのか。ただ知っていることを思い出しているだけかもしれない。この辺りがよく分からん。ようやく後半、1時間5分くらいで政府関係者らしいスーツの男が色々と話してくれる。それでようやくちょっと分かる。黒いタールの正体も。アダムのフラッシュバックは時を超えた共有ではなくて、共有していたときの記憶。その記憶も他人のもので、それならアダムは時を越えなくても共有できる。そして1時間8分くらいからその目的も。1時間23分くらいで墜落事故の中になぜカバンがあったかが分かる。ほんとうならアダムはすべてを知っている。しかし「記憶が欠如する」という症状がミソ。逆にこれがなければ話しにならない。ラストのアダムを見ると、また最初のアダムに戻る様子。ユーリの実験室にあるデスクトップのワークステーションのデザインが、古そうであり、ミニマルでもあってかっこよかった。最後に LEGENDARY TELEVISION 云々という表示をみると、テレビ用の作品かもしれない。なかなか頭を使わせてくれた。ケイティがだんだんかわいく見えてくる。若者みなさん熱演。疲れた映画だった。雪・雨。


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復讐したい [DVDやら映画やら]

オープニングでどんどん事前説明していくスピードスタイル。その後も復讐法のルールを把握する人によってこれでもかと説明される。その一人が法務省役人を演じる岡田義徳さんで、若い役者さんの中で貫禄十分。パイプを通って島に放り出されるシーンがけっこう SF チック。無人であろう団地や店、建物が見受けられるので、この島が元から無人島ではなくて、過疎になった島を国が買ったのだろう。主人公の中学校教師は島で自分の妻を殺した囚人に復讐を試みるが、色々あっていいとこまでいっても、映画はまだ中盤。だんだんと分かってくる真実。単純な復讐話では終わらない。主人公の奥さん役の高橋メアリージュンさんはニコニコからキレる人まで演技の幅が広くてこわい。彼女は早々に退場してしまって、あれ?と思ったが、さすがネームバリューの高い女優さん。全編で活躍してくれる。最後のママの復讐はたぶん犯罪。この人は刑務所に入れられて今度は父による復讐が始まる。復讐はどこかで止めないと繰り返されますよという映画。エッチなシーンは無いが、何かを切り取ったものとか、人を撃ったり刺したりするシーンが血しぶきドバーでけっこうこわい。PG12 だけあるシーンがけっこう登場する。犬がアレをペロペロするシーンは犬好きにはちょっと辛そう。ただのイケメン役者の映画ではありませんよというところか。学校前で主人公を送り出す生徒たちの表裏が怖い。この他、星野や角田が彼と別れた後で見せる様子とか、陰口な感じの描写は映画製作者のこだわりだろう。復讐法という架空の法律のルールを設定するのは楽しいだろうなあ。銃やマシンガンなどの武器操作の習得方法はどうするのか。劇中の「被害者の会」とか、、団体で参加できるのも面白い。参加する人々は役人によって常に監視されている。これは復讐が正しく行われたか見届けるためだろう。ビデオにも撮られているのだろうし、よくありそうなのはテレビなどのメディアで一般に公開してエンターテイメントとしてしまうこと。しかしそんなことをすると他の映画になってしまいそう。しかし日本を救って復讐されるなんてもうたまらん。いちばん良かったのは最後までいっしょにいた「被害者の会」メンバーの一人だろう。主人公の母親が使うスマートフォンの画面が意匠の関係か、とってつけたようなデザインでホンワカする。晴れ。雪。


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インビテーション(The Invitation) [DVDやら映画やら]

お菓子があるから遊びに来たら?と誘われたら何とか教の集会だった・・・な感じだろうか。司教みたいな人のビデオも出てくるし。人々が互いに疑心暗鬼する話しかと思えば、多勢に無勢でトラブルメーカーとみなされる人はウィルだけ。それでも救いは他の人も何らかの疑問を持っていそうなところ。ウィルたちを招待したデビッドとイーデン。イーデンはウィルの恋人だった人。お互い不幸な過去を共有している。考えてみれば彼女とのしがらみがウィルの先行きを決めたともいえる。この過去がなければウィルはもっとサバサバしていてイエー!とか言いながら乾杯していたかもしれない。デビットの家の周りに住む人は、ほとんど彼の仲間なのかもしれない。目印は赤いやつ。携帯電話の電波が届かない家。鍵をかけたがるデビッド。招待客を孤立させたい気が満々。映画が始まって早々の車の事故は何のために必要だったのかというと、ウィルと彼の新しい彼女、キーラとの間に少し隙間を空けるため? 途中で帰った女性はどうなったのか? ウィルが窓から彼女が車で出ていく様子をじっと見つめていたのは、やられますよと見せるひっかけか。トリックや謎解きというより、なすがままにされて最後はあ然とさせる映画。パトカーの音らしいのが聴こえているところを見ると、おかしな人たちばかりではなくて、ちゃんと警察に通報している人もいる様子。みんながおかしいわけではなさそう。ファイトするキーラの様子が、冒頭の鹿の件とだぶる。妙にフィットしているイーデンのドレスが気になる。タイトルの雰囲気が映画「ハングリー・ハーツ」と似ていた。赤い目印の下では同じような光景が広がっているのだろう。ラストのウィルとキーラの表情に納得させられる。赤い目印と言えばワインも赤かった。雪。冷える。


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ハングリー・ハーツ(Hungry Hearts) [DVDやら映画やら]

01 DISTRIBUTION のロゴの古っぽさが面白い。監督やスタッフの名前がヨーロッパっぽいと思ったら制作国がイタリアだった。開始早々トイレの臭いがたいへんそう。元をたどれば「外に出して」をがまんできなかった男が悪い。妊娠検査薬の結果を見たときのミナの表情が怖い。パーティの後の顔、シカを見た顔、子供とお風呂に入りながらの放心状態のような顔。その他色々なシーンで見せるミアの表情がこわい。不安定さであふれている。屋上でアンテナを見上げる表情は電波を感じていそう。でも手をつないで横断歩道を渡っている姿はかわいい。水色のカーディガンも素敵。砂浜から子供と二人で夕陽をみる表情が良かった。「あの子肉を吐いた」が怖い。義理の母親に話した母や父のこともちょっと疑ってしまう。流れる音楽が「フラッシュ・ダンス」。そういう時代設定なんだろうか。このシーンが唯一楽しいところ。じわじわと悪い方向に向かう様子は、「レクイエム・フォー・ドリームス」な感じもする。ときどきドキュメンタリーにも見えたりする。慣れない国でよりどころが欲しかったのか。ほんとうに良くない気配を敏感に感じたのか。心霊占いに洗脳されてしまったのか、ほんとうのところは分からない。夫婦の間で暴力があれば訴えられるし、法律に照らし合わせてしまうとどうにもならない結末しか見えない。「会社に戻るよ」は良くない言葉。シカを撃ったハンターが闇に消える夢の謎。心霊占いはサイキック・リーディングというのか。アダム・ドライバーさん、彼の母役の人、そしてなんといってもミーナ役、アルバ・ロルバケルさんの「顔」と見る映画。男優とか女優賞をもらったというのも分かる気がする。ああ怖かった。雪。


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ダゲレオタイプの女(Le secret de la chambre noire/La femme de la plaque argentique) [DVDやら映画やら]

普通のカメラなら引き伸ばして等身大なんだろうが、ダゲレオタイプだとただでかい。撮影中はじっとしていなくてはならず、大変だなあと思ったが、動かない死後の撮影とかには良いかもしれない。等身大だからこそ写真と現実、生者と死者の混同が起きてしまうのか。「ホルマリン臭い」と言ったあと、母親のことを話しているときのマリーの目が怖い。どこかを見ているようでそうでないような。マリーが階段から落ちた理由が知りたい。ジャンがときどき使っていたというクスリの影響だろうか。後半、ジャンとマリーがじゃれあうシーンが多々ある。その中で「~が聴こえない」とジャンが言う。このあたりでジャンがおかしくなっちゃったかなと思ってしまう。二人だけで式を挙げた後が決定的。その前に電車の中で突然現れるし。ステファンには青いドレスの女性が現れたようにジャンには・・・これはステファンのダゲレオタイプの全身カメラによるものなのか。ステファンが何度もマリーを写すのは、焼き増しができないこともあるが、彼にとってそれだけではないだろう。写すことでそのときの永遠を保存する。それにダゲレオタイプの露出時間の長いカメラが全盛のころは、写るまで待つ時間を神聖なものと考える人が多かったのかもしれない。ステファンは若いモデルに20分をカメラに捧げろと言うし。ジャンがステファンの家に入ったとき見た青いドレスの女性はマリーだったのかどうなのか。家の評価をしにきた人は若い娘を見たと言う。どういった人に見えるのだろう。もしかしたらマリーが青いドレスの人になりかわったのかもしれにない。植物ハウスでの青いドレスの女性の浮かぶような動きがすばらしい。水銀や何やマスクを着用しなければいけないほど薬品を使う。火も使うしとても危険。写真サイズが大きければ薬品も増えるだろうし、露出時間も長くなる。等身大という大きさであればなおさら。モデルにはポーズを決めるための器具も使う。薬も与える。写される身にとってはとても苦痛な様子。ダゲレオタイプの苦痛。使われる薬品とそれに汚染される母親が好きだった植物、現れる青いドレスの女。どれも結びつきがはっきりしないが、マリーの「漠然とした不安」という言葉。この話しのすべてはそこなのだろうなあ。ジャンが電車に乗っているシーン。電車が動いているように見えないのが面白い。マリーの階段やら廊下を走る姿がかわいい。いちばんの見どころはマリーの表情。特に器具に固定されているときや考え事をしているときの不安定な顔と目がすごい。面白かった。


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D坂の殺人事件 (2015) [DVDやら映画やら]

東栄館の押し入れでタバコをくゆらせ、「こんなつまらない世の中じゃ、いっそ・・・」と思っているのは高等遊民で名犯罪者の郷田三郎。彼と古書店の女性が話しの柱。この女性が酒井美紀さんとか高岡早妃さんに見えて誰だろうと思う。小型カメラ片手に探偵仕事をする文代さん役は大谷英子さん。たぶんイメージは彼女がいちばん原作に近いのかも。見た目も明治・昭和な感じがするし。浮気調査には慣れている文代さんだが、張り型を見つけてたじろぐ。「まだ新しい」と冷静に対応する明智さん。文代さんは張り型の他にも男性が覗きをしながら一人でハアハアしているところを見てしまったり、状況証拠だけではなくて、実際にしているところを見てしまったり、今までの浮気調査とは一線を画す体験だったにちがいない。あおい輝彦さんの映画「陰獣」でもサドマゾとか縄とかムチっぽいシーンはあったが、それとは違ってこちらモノクロというかセピアな色調、静かなこともあいまって、縛ることできる凹凸やしばった跡などがよりくっきり見えてけっこうエッチ。二人が縛って事を終えた後、一人部屋で枕相手に縛り方の勉強をする郷田がなんとも勤勉。木下ほうかさんの高速な腰パンパンにおどろく。犯罪について疑惑しかないとか、証拠がないとか、取り調べで分かるだろうとか、現在の司法ではちょっと相手にされない捜査。容疑者が応えなければ藪の中。なぜ積極的に捜査情報を一探偵に教えてなくてはならないのか。それは明智が世間的に知られているせいだろう。とりあえず明智一人に突っ走られて警察より先に解決されては困る。しかし証拠もないのに犯人だけ引き渡されてもいい迷惑。このあたりは浪越警部の明智に対する態度でも分かる。警部を演じる近藤芳正さんが上手い。それはこの次の「屋根裏の散歩者」でも同じ。しかも明智は探偵を職業にしているのに「探偵の真似事」をしていると言う。普通に「探偵です」と言わない。開業したばかりのせいなのか、元々の高等遊民ぶりが出てしまうのか、それとも職業上の話術なのか、どちらにしろちょっとムカッとくる。しかし本題はエロと猟奇なので問題無し。映画「失恋殺人」をはじめ、伊逹に女優さんを脱がせていない。次の「屋根裏の散歩者」で郷田が明智を恨むようになったのかよく分かる映画。晴れ。


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パラドクス(El Incidente/The Incident) [DVDやら映画やら]

スペイン語の映画だった。自主映画みたいな雰囲気。モノクロっぽいカラー。DVD ジャケットは叫んでいる女性だが、冒頭で登場するのは三人の男たち。階段室から抜け出せない。上に行けば下から登場、下に行けば上から登場というマジックみたいな現象。手摺の隙間から鍵を落とせば上から降ってくる。ループな世界。きっかけは人を死にいたらしめる事故。そして大きな音がするとそこは無限地獄。その場所は階段室、道路、そしてロベルトの話す自然キャンプ。他人を巻き込んで繰り返される。繰り返していることに気が付かないのは名前を忘れてしまうからとか言っていた。人々は別な世界で別な暮らしをしている。それを現わしているのが、DVD だとチャプター9。ただマルコやロベルトにとってどの世界もあまり変わりがなさそう。チャプター9 すら無間地獄に見える。このチャプター9 はセリフが無く映像だけを見せられるが、そのときに流れる音楽が素晴らしい。何度か見て少しずつ納得したが、エスカレーターのおばあさんが分からない。開始早々から登場するので重要そう。もしかしたら最後に出てきた結婚式をしたばかりの女性だろうか。ラストの様子からして彼女も無間地獄にはまってしまったようだし。イヤリングも同じみたいだ。そのおばあさんの手からからハムスター? モルモット?を持ち去る子供。これはたぶんダニエルでおばあさんは写真の人。もしかしてダニエルのおばあちゃんなのか? まずは「ある世界からループする世界へ投げ込まれてしまう」ことが前提でないと付いていけない。理論と結末のある SF を求めてはいけない。登場人物が P.K.ディックさんのペーパーバック、「時は乱れて」を持っていたせいではないが、彼の本を原作にしたどの映画よりもディックさん臭を感じる。パッとしない男たちが登場するところもなんだかディックさんっぽい。"Incident" は重大事件に発展する危険性を持つ事件・事変。映画を見ているとそれはカルロスの足が撃たれたこと、そしてカミーラがジュースを飲んだことでアレルギーになったこと。そしてロベルトの話すサマーキャンプの出来事。それらをきっかけにしてループに入る。年を重ねるのは人間だけ。他のものは消費してもまた現れる。邦題は「パラドクス」になってしまったが、"Incident" に相応しい邦題がなかったのかも。あえてつけるなら「前兆」? DVD ジャケットはちょっとだけずるい。人々はループするが年は取る。そしてちゃんと食料も食べた分は復活している。食事をするからちゃんと出るものが出るので、それを処理しなくちゃならない。服だって同じ服だが替えはたくさんある。考えてみればカゴやケージで飼われているペットみたいなものでもある。ダニエルが飼っていたハムスターはその象徴なのかもしれない。クルクル回転するやつでただ回し続ける毎日。案外ループのアイデアはそこから生まれたものだったりして。「ダークレイン」の監督の映画ということで観たが観て良かった。ホラー映画ではなく SF 映画の棚にあった。最初はなんで?と思ったが見て納得。「クリーチャーズ 異次元からの侵略者」と並ぶディックさん漂う映画。同じループものの「トライアングル」も良かったけどこっちも良い。雪。


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パーフェクト ブルー(PERFECT BLUE) [DVDやら映画やら]

映画の前のDOLBY DIGITAL のアニメがかっこいい。アニメだけれどもアニメ的ではないし、声もアニメっぽくない。登場する PC が Macintosh Performa。 スタートアップ画面や七色のアップルマーク、Finder 操作の様子など、実写に引けを取らないディテール。懐かしい Netscape Navigator のスプラッシュ画面も登場する。こうした描写はアニメだから可能なのかも。実写であれば、スキンなどを改造して、妙な OS 画面を作りだすだろう。元箱の絵やキーボードのカールコードも描かれていたり、ルミが見ているランキング表の歌手名も凝っている。その他、街の看板など実名のものが多数登場して現実世界とくらべて違和感がない。お風呂の水が独特。風景が水彩画のようにも見える。写真が絵になっていく途中にも見える。ポスターのたるみ具合が良い。アイドルグループ、チャムの歌い、踊るディテールがすばらしい。登場人物の顔が個性的。一見して見分けがつく。目も個性的。内田の歯並びが怖い。その顔を声の違和感がまた怖い。エンドロールのアイドル風な歌がつらい。アイドルが出てくるのでしかたないか。暴行されるシーンの撮影を見たときのたじろぐ事務所社長、田所の様子が「やっぱりやめときゃよかったか」という感じがありありでひどい。ピザ屋が刺すシーンが容赦ない。いちばんこわいところ。この他、ヌードの撮影シーンとか、下の毛が見えてしまったり、さすがのR指定作品。アニメだし役者のことなど考えずに脱がそうが殺そうが何でも自由な世界なんでしょうが、声優さんは大変だろう。ミマがアイドル姿のミマリンを見てしまうところは、あきらかにミマの疲れか病気なんだろう。追い込まれて見えた幻が現実になっていく怖さ。よくミマは気が狂わんかったもんです。終わるとすぐに関係者たちの証言が始まる。特典の中の Promotion が興味深い。ただのあらすじ映像ではなくて、シーンがつながっているようなカットアップ。こうした本編のダイジェストで営業活動をするんだろうなあ。アニメと実写を橋渡ししてくれるような映画。この映画が出たころの観ていれば、アニメに対する印象が変わっていたかも。雪。


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ガッジョ・ディーロ(Gadjo Dilo) [DVDやら映画やら]

結婚式の風景が面白い。花嫁の父は迎えに来た新郎に散々悪態をつく。みなさんの生活がワイルド。女性たちの洗髪風景が豪快。花で洗うのか。野外で上半身裸で先発しながら見られると文句を言う。男が掃除をすると文句を言われる。男の掃除姿を見た女性は「ホモじゃね?」と話す。匂いがしてきそうなワイルドなエッチ。年寄りを敬う気持ちを誘っておいて、アレさせてくれという老人がワイルド。イシドロは飲み屋で外国から来た女性にちょっかいを出すし、老いてますますやりたい盛り。出だしでステファンが氷道を歩く姿がほんとうに寒そう。踊りながら皿を割っていくのがワイルド。やりたいときに話しかける「あそこの毛を〇〇で感じたい」とか言葉がワイルド。フランスからやってきたステファン。彼はロマのノラ・ルカという女性歌手を探しに来た。それは父親が残したテープに吹き込まれていた歌だが、彼の父親も実際にロマと会って録音がしたものだろうか。ロマは疎まれているが、自分の土地にふらっとやってきて住まわれれば誰でも文句を言うだろう。しかし遠く離れた人々からみればその文化に価値を見出す。サビーナは「ベルギー人なんて!」と文句を言うがフランス語を喋れたりする。おそらく過去に男性となんかあったんではないかなあ。ステファンはロマたちの演奏を録音して回る。彼が使うポータブルレコーダーが DAT。けっこうかっこいい。バイオリンやツインバロムなどによる演奏の他、歌だけの人もいる。その他にサビールが他の国で経験してきたことをノートする。サビールが歌いながら泣いたりするが、字幕が無いので歌の内容は分からない。おそらくはロマたちの歌で過去の悲しい経験のことなのだろう。最後の絶叫が鬼気迫る。あんなことされている裏でイシドロたちは何も知らずに演奏して日銭を稼ぐ。こわれているのか修理待ちなのか、木陰に放置されたコントラバスたちが悲しい。演奏風景は多々登場するがギターが出てこなかったことがさみしい。弦楽器はバイオリンやコントラバスで、やっぱり弦を擦る楽器は音量が違うんだろうなあ。最後のステファンのテープをあーだこーだする行動がちょっと分からなかった。ジプシー、ロマたちの生活、そしてしいたげられるロマをありのまま映し出すノンフィクション的映画。曇りと雨。


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愛の戦士レインボーマン モグラート編2 [DVDやら映画やら]

ダリンジャー大統領補佐官いわく、日本のうたがいを晴らすためには事実や証拠が必要なのだ。
第34話 どうやら空を真空にして津波を食い止めたらしい・・・。口答えした部下を即消してしまうミスターK。ヘロヘロなタケシ。前回はぐれた女の子に助けてもらう。そのヘロヘロなタケシを探し回る DAC。レインボーマンは天使だと思っている女の子の前で変身できないタケシがつらい。死ね死ね団の狙いは自然災害を多発させ、日本が危険な国であることを世界にしらしめること。ニュースによるとなかなかうまくいっている様子。今度の要人は大統領の黒幕と言われたダリンジャー氏。彼は日本が危険な国なら国交を断絶すると言う。タケシはダリンジャー氏を救うことができるのか。よその国でバンバン拳銃をぶっぱなすダリンジャー氏が無法者。あいかわらず色っぽいオルガ。
第35話 オルガが調教するのは黒いタイツ姿の男たち。ヨシエさんの保育園でラジオをいじるタケシ。流れてきた音楽は「ぼくだって人間だ♪」の歌。それにあわせてのっているタケシを、超ミニスカートのヨシエ先生が笑って見ている。久々の土の化身登場。新聞では物価急激に上昇、一家心中、鉄鋼買い占めなど見出しがおどる。これ以上日本をおとしめる事件を起こさせてはならないとタケシは焦る。ヤッパの鉄のニセモノ登場。複製された鉄砲玉黒木が複製されていない鉄に情報を伝えてしまうのは、人間複写装置の欠陥ではなかろうか。ヨシエさんとのデートの約束をすっぽかしてしまう。ヨシエと鉄の約束、どちらが大事なの。タケシがヨシエさんに「レインボーマンは宇宙から来た奴でもサイボーグでもないんだ、人間なんだ」と話すのが興味深い。人間鉄砲玉相手に楽勝しないレインボーマンがちょっと情けない。
第36話 ミスターK の説教、そして「死刑だ!!」を受けるオルガ。彼がガンガン死刑執行するのは、かの国の影響もありそう。ロリータの説得により最後のチャンスが与えられる。オルガのレオタード姿を見られる。人間複写装置でヨシエに姿を変えるもヘアピンが・・・このあたりはザ・フライでテレポッドと融合したシーンをちょっとだけ連想する。ヨシエを逆恨みするオルガ。今回も要人ダリンジャーを守れるのか。今回はバリヤーの使い方やそのミニチュアが見物。良いところでやってくるのがヤッパの鉄。各国調査団の飛行機を狙うダッカーたち。しかしレインボーマンの目の前で・・・彼は日本の信用を守ることができるのか。
第37話 アリシア連邦の飛行機を狙うダッカーたちにレインボーマンは何とか対抗する。キャシーがミスターK にダッカーの退却を要請する様子が心なしかうれしそう。ダッカーたちを説教するキャシー。またヒステリー女と言われそう。ヨシエさんだけではなく、人を信じられなくなって気が狂いそうになると話すタケシ。しかし最後はおでこをくっつける。タケシを追いつめるために通り魔まがいのことまでするオルガとロリータ。かたやキャシーとダイアナは新たな広島級スーパーニトロン爆弾を使う XO 作戦の指示を受け、原料の石鹸と石炭を買い占めを開始。街中は失業者であふれているなかヤッパの鉄が給料の破格に良い炭鉱に就職。もしかして死ね死ね団の石炭買い占めに関係が?
第38話 スーパーニトロン爆弾の罠にはまるレインボーマン。そこにはオルガとロリータもいた。ミスターK は二人の冥福を祈る。爆発のダメージを受けながらも生きていたタケシ。山が陥没したというニュース。タケシにはこれがモグラートによるものだと分かった。現場に行ってそれを確信する。スーパーニトロン爆弾のダメージはヨガの眠りでも回復しない。フラフラのレインボーマン。意外なのはレインボーマンが生きていたことを知って、オルガやロリータが命をかけたのにと嘆くミスターK。しかも生きていた二人を責めない。けっこう部下思い。ラジコン飛行機で遊ぶヨシエ先生と園児たち。マー坊が突然の爆発で命を落とす。そこでタケシは起爆装置のアンテナを発見した。爆弾を探すレインボーマンの前に現れるオルガとロリータ。二人がかなり優勢。この二人に負けそうになるとはほんとうにレインボーマンって強いのだろうか。そして子供が亡くなってしまう衝撃の回。
第39話 オルガとロリータの攻撃で目を痛めたタケシ。ミスターK はオルガたちを怒りながらも回復に 数時間は必要だろうと予測し、作戦の完遂を命令する。久しぶりのタケシの実家。みゆきの勉強机もあるし、もう鴨川から戻っているらしい。ヤッパの鉄登場。やっぱり就職先は怪しかった。レインボーマンは鉄から聞いた話をダリンジャーとともに大臣に直訴する。爆弾の撤去を依頼されるタケシ。ついに国家のお墨付き。ようやく日本国やダリンジャー氏も分かったくれた。ダッカーとの戦いでは自衛隊もいっしょに攻撃してくれる。しかしスーパーニトロン爆弾は見つからない。大臣のテレビ放送により人々が避難する中、母親とみゆきは逃げない。彼女たちはタケシを待つと言う。同意するヨシエさん。どうなる日本? 就職したまま退場かと思っていたヤッパの鉄がここまで役に立つとは予想外。彼が日本を救ったようなもの。冷蔵庫から取り出したジュースみたいなスーパーニトロン爆弾がかわいい。おめでとうレインボーマン!
熟年のダイアナ、派手なオルガ、ちょっと大人しめなキャシー、国際的なロリータなど、女性が目立ち、レインボーマンってほんとうに強いのか?という疑いが増してしまうシリーズだった。特典映像が小泉博さんインタビュー。とうぜん平田昭彦さんについての話しも登場する。早い死を悼んでいる。博士役といえば平田さんと小泉さん。死ね死ね団の名前には大笑いしたと言うから正直者。クイズグランプリの思い出が興味深い。一日に何十問もの問題を覚えておかなければならなくて大変だったそう。雪。


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愛の戦士レインボーマン モグラート編2
愛の戦士レインボーマン モグラート編1
愛の戦士レインボーマン M作戦編2
愛の戦士レインボーマン M作戦編1
愛の戦士レインボーマン キャッツアイ作戦編2
愛の戦士レインボーマン キャッツアイ作戦編1


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