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デヴィッド・ボウイ/シリアス・ムーンライト(David Bowie-Serious Moonlight) [DVDやら映画やら]

デビッド・ボウイの1984年のライブビデオ。アルバム「レッツ・ダンス」の頃だろう。「レッツ・ダンス」は、ボウイの初 CD アルバムだったような。アルバムのギターはレイ・ボーンだったけれど、ツアーには出なかったらしい。「レッツ・ダンス」の「キャット・ピープル」のイントロのカッティングはいつ聴いても素敵。ボウイは2枚組の「David Live」以降、なかなかライブアルバムを出してないと思うので、こういうライブビデオはありがたや。日本にも来ました。ステージだけ観ていると80年代とは思えない。しかし最前列のお客はもろ80年代スタイル。ギターは、カルロス・アロマーとアール・スリック。アール・スリックはおしゃれなメンバーを尻目に、いつも革ジャンにシャツとかラフなスタイルなのが良いところ。このツアーでは1PUのシャーベルかジャクソンっぽいのを使ってます。何本か使い分けているが、みんな同じモデルで色違いのようだ。カルロス・アロマーはアレンビックをメインにスタインバーガー、あとヤング・アメリカンでは、白い YAMAHA SG も使ってます。踊るようなカッティングが光ります。「チャイナ・ガール」ではボウイ得意の一人ハグをやってます。彼のステージは椅子に座って歌ったり、他のメンバーと寸劇っぽく絡んだりして、シアトリカル・芝居がかったものですが、このライブももちろん、歌のバックでカードゲームをやっていたり、バックボーカルたちがモデルのランウェイ歩きを見せたり、楽しいもんです。まあ、みんなボウイを引き立てるための小技にすぎませんが。「クラックド・アクター」でもステージ上で骸骨片手に俳優の役を演じています。この歌は歌詞も好きです。「アシッド・トゥ・アシッド」はもろクスリ中毒の歌だが、「トム少佐のことは忘れろ」という歌詞が、ボウイ自身が過去の自分を忘れてくれと言っているような気がする。でもこの後に歌うのが、そのトム少佐の「スペース・オディティ」。なんか意味がありそうで考えさせられる曲順ですなあ。そういえば The Runaways のシュリー・カーリーが、「髪を切る前のボウイが好き」と言うのを読んだことがあって、それはつまりアラジン・セインまでのころだったんだろうな。やっぱりその頃のボウイはいちばんかっこいいかも。でも「スペース・オディティ」は宇宙旅行には縁起が悪そうで、スペース・シャトルじゃ聴かないだろうなあ。ときおり、ネガポジっぽい画像エフェクトが入るが、ほとんどライブの様子そのままなのが良いところ。残念なのは、「モダーン・ラブ」が入っていないところか。


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シリアス・ムーンライト・ツアーでは日本も回りました。

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あと、ジギー・スターダストの映画もやってました。ジェフ・ベックが飛び入りした曲が入っていないのが残念。サウンドトラックにも入ってなかった。

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久々に開いたら、懐かしいチラシが入ってた。

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イントルーダーズ(Intruders) [DVDやら映画やら]

スペイン映画らしい。「顔なし」というのは、英語で「Hollowface」と言うのだなあ。娘のミアはテディベアのプレゼントより PSPが好きで、クライブ・オーウェン演じるジョンお父さんはちょっとがっかり。ミア役の女の子がきれいです。どっかで観た気がする。母親、スザンナ役のカリスさんが良い脱ぎっぷりです。映画「ブラックブック」に比べると、少しおばさんっぽくなったか。スペインの神父さんは、後でニキ・ラウダを演じるダニエル。CGがきれいな映画「EVA」にも出てました。誠実でデリケートそうな雰囲気が良いですなあ。娘にエッチなところを見られてしまうジョン&スザンナ夫婦は気まずいだろうなあ。でもスザンナさんは娘とあまり親密では無い様子。聞きもらしたつもりはないが、もしかして後妻とかの設定か。なんかこの母娘の雰囲気も怖い。ホラーでもなんでもないのに。違う国に住んでいる子供たち、ホアンとミアは「顔なし人間」に怯える。神父がホアンに何に怯えているのか訊くシーンの、ささやき声での会話が良い感じである。ミアの部屋のクロゼットから出てくる「顔なし人間」の目線で見る、ジョンとミアの構図が良い。ミアの部屋での「顔なし人間」とのバトルのとき、その様子を鏡に写したりするのは、これが幻ではないこと強調するためか。でもカメラがズームしたり引いたりするだけでホラー感が増すのはなんでだろう。自分を助けてくれるはずの人間たちを前にして、あんたは変だと言われるのは辛いことだろう。この映画は難しかったので2回観た。ミアの件と並行して出てくるホアンのケースが実は何だったとか、さかのぼればあそこでつながるとかは、「はーん、なるほど」と思わせる。でもかんじんな「顔なし人間」の存在有無や正体などは、いかようにも判断できそう。作っている側は単純に怖がらせたいだけかもしれない、だから白黒付けたい人向きではないかもなあ、と思ってしまった。ミアの部屋にあるハートマークを描いたピンクのテレビがやけに可愛かった。ジョンお父さんが黄金色の草原を車で走るシーンは、まるでCGかミニチュアみたいで、なんだか良い意味で惹きつけられてしまった。ラスト、「顔なし人間」が走る後姿が女性っぽく見える。なんだかお尻がそんな感じ。この辺りも「顔なし人間」が誰でも無いこと(あかつ、誰でもあること)を表現してるんかな。クライヴ・オーウェン他、役者さんの熱い演技に、力を入れて観てしまった。「顔なし人間」も怖いが、いちばん人間が怖かった。


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ラスト・ワルツ(The Last Waltz) [DVDやら映画やら]

The Band の映画。この映画を観たとき、彼らの曲は「The Weight」くらいしか知らんかった。冒頭、ラスト・ワルツのテーマをバックに、街中の風景~コンサート会場が映し出される。街中の様子はすごく都会というわけでもないし、きれいでもなかったので、アメリカもこんなものなんかと思った。The Band のことは良く知らなかった上、ゲストのこともあまり知らんかった。そんな映画をなぜ観たかというと、The Band を聴いてみたかったこともあるが、なんといっても、エリック・クラプトン (Eric Clapton) とマディ・ウォーターズ (Muddy Waters) が出ていたことだ。あとボブ・ディラン (Bob Dylan) も。マディはこの映画で初めて観たんではなかったかなあ。「Mannish Boy」を歌う彼の、ぶれない身体と手振りがかっこいい。クラプトンのギターストラップが外れて、ロビー・ロバートソン (Robbie Robertson) がソロを続けるシーンはとても有名だと思います。ここでのクラプトンとロビーのギタープレイの違いは楽しい。音楽は個性である。二人のステージ上の立ち位置というか、物理的距離感やカメラへの収まり方・遠近感がなんというか良いです。でも、クラプトンは最初からストラップが外れるように付けてたんではなかろうか。外れる前のストラップボタンを見ると、ストラップが不自然に曲がっていて、直ぐに気がつきそうなもんだが。この映画で好きになった曲は、ディランの、「Baby, Let Me Follow You Down」。あらためて彼もロックだなあと感じながらも、英語で歌えば何でもロックになるなあとも思った。ギター好きとしては、使っているギターが気になりいます。ライブでのロビーは、改造 Stratocaster がほとんどだが、サンバーストのノーマルも使っている。良く見ると、トレモロ無しのハードテイルブリッジだった。うーん DVD は便利だ。ノブは Telecaster っぽいメタルノブ。できるもんなら、Telecaster も使って欲しかった。リック・ダンコ (Rick Danko) が弾く、Ampeg の スクロールヘッドベース の不思議な形にも興味を持ったなあ。リックのピックを多用する弾き方が印象的。この映画を観て気がつくのは、心から笑顔なのはロビーだけということ。他の人はほんとうに解散に同意していたのか。せめて活動休止にしとけばよかったのに。やっと The Band が日本に来たとき、ロビーはいなかった。元々、ドラムやベースの人が歌っている曲が多かったが、コキカキコキってギターはロビーだけだなあ。残念だった。最後、ステージにゲストがそろうが、ロビー、ディラン、クラプトン、あと、ロニー・ウッド (Ronnie Wood) のギターが4人とも Stratocaster なのには笑ってしまう。やっぱし良いギターだなあ。


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竜二 [DVDやら映画やら]

任侠もの映画。別れた妻子といっしょに暮らすために堅気になった主人公の行き先を描く。ダメになったり、変わっていく舎弟を見捨てられない心、家計をやりくりする妻の横で、羽振りの良かったころを懐かしむ。舎弟の訪問でそれを感じ取ったであろう妻は、その夜、夫が行ってしまわないように抱きしめる。舎弟や仲間、それとも金が大事なのか。小さな幸せに満足できないのか、こつこつ働くのが嫌なのか。こうした物語では、「~という理由で戻らせてもらいます」とか、元のさやに戻る理由が語られないことが多いと思う。「しょせん俺は○○者よ」で済まされることがほとんど。この映画もそうだ。みなさん説明下手なのか、舌足らずなのか、結局隣の芝生が青かったのか。この映画の良いところは、それまでの仁侠映画の常連が出演していないことかもしれない。北公次さんと佐藤金造さんの名前は知っていても、主役の金子正次さんは知らなかった。この映画を観た理由は、永島暎子さんが出ているからだ。そうでなければ観なかった。短い、いわゆるおばさんパンチパーマが印象的だ。前半の回想シーンでは長い髪だけれどカツラかもしれない。それともパンチパーマの方か。この映画で勉強になったことは、組員が堅気になることを組が歓迎するということ。堅気になって手放したシノギが手に入るかららしい。組織の中でも競争社会のようだ。ただしシノギを持つ程の人に限るのだろうが。永島暎子さんなくしては、成り立たない映画でした。特に後半。それだからタイトルは「まり子」でもよかです。この映画の出演者でもっとも活躍されているのは、映画の最後近くで出てくる、毛がふさふさの笹野高史さんではなかろうか。


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ロッカーズ-ROCKERS- [DVDやら映画やら]

教会にツリーインレイのレスポール。その弦をはじく子供。そして麻生祐未さん。意味深である。分かる人には直ぐ分かる、TH eROCKERS を基にした映画。仲間が亡くなってしまうのは辛いこと。陣内孝則さん=仁さんの親父による「マッチ投げ」はカッコいいと思った。九州弁に興味はないが、冗談話しには、大阪弁より親和性の高い言葉だと思う。中村俊介さんはじめ、バンドマンの配役が良い。TH eROCKERS をうまくデフォルメした感じ。意外なところが、ドラムの岡田義徳さん。一瞬違和感があるけれど、直ぐに馴れます。さすがは役者。玉山鉄二さんは、イケイケな売れっ子バンドのボーカル役でナルシズム全開。良い味です。客がいないライブから始まって、増えていく様を観ていると、けっこう熱くなるものがあります。与えられた時間で、とにかく曲を詰め込もうという話しは、何かで読んだことがあった。サンハウスがかかるとやっぱり博多だなあと思う。ザ・スリル他、バンドのライブが見れるのも楽しい。エンドロールによると、劇中で演奏される TH eROCKERS の曲のほとんどは、ROCK'N'ROLL GYPSIES によるものらしい。でも「GYPSIES」は「GYPSYS」の方が雰囲気があるように思ったりする。綴りは変だが。TH eROCKERS が解散してしまった理由は、音楽的なものとか、人気とか色々あるんでしょうが、もしかして5人以上のバンドは長続きしないんではなかろうか。タクシーも2台以上いるし、喫茶店やレストランの席も4人様テーブルでは足りないし、ストーンズも一人減っちゃったし。ベースのはなわさんとかギターのモト冬樹さんとか、ゲストの方も楽しいです。お笑いの他、小泉今日子さん、佐藤浩市さん、鈴木京香さん、中井貴一とか、ベテランさんもけっこう重要な役で花を添えてます。この辺りは陣内さんの人脈・人徳なんでしょうか。年代からすると、TH eROCKERS が好きだったんかなあと考えたりする。谷さんと仁さんにウィンナコーヒーを持ってくるウエイトレスさんが可愛い。谷さんがバイクを出した後に残るお守りが悲しい。キャラクターたちがマンガっぽくて、半実話と言わず、フィクションであっても楽しい映画。スケールはローカルだけど、日本版スパイナル・タップといえなくもない。ほんとに面白かった。


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デビューアルバムのカセットテープ外装。

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ヒドゥン・フェイス(La cara oculta) [DVDやら映画やら]

スペイン語の映画。とても美人の女性が、男の愛を試そうと隠し部屋に潜んで姿をくらましたつもりが出れなくなった話し。確かに一人になるには、携帯電話の電波が遮断されたほうが、GPSとかで場所が知られなくていいなあ。幽霊映画とも、ホラーとも、ミステリーともスリラー、はたまたラブロマンス、どれにもあてはまるという、すばらしい作品。血とかグロなシーンはないけど怖い。男、スペイン人のアドリアンはわりかし良い男。良い職業だし、広い家に住んでいる。賃貸だけど。こんな広い家では、泊まっていけよと言われて、断る女性はいないかも。バーの女性、コロンビア人のファビアナも泊まってしまった。でもなんかこの家は変。なんだか変な雰囲気。それは風呂や洗面台にはった水の波紋や音。疑わしい人間がアドリアンだけというのが、この映画を分かりやすくしてます。失踪したスペイン人ベレンに関して、彼を疑う刑事は広い家にやっかみを見せ、彼をとにかく疑っている。たしかにアドリアンはあやしい。非がないように見えるし、何かを隠しているようにも見える。彼は指揮者という仕事に熱中し、美の後ろに隠れたものに興味がある芸術家肌である。でも彼女を顧みなかったり、ちょっと浮気なところがまずい。しかし彼が実際どうなの?というのは、中盤に入るとすぐ分かる。マジックミラー越しに二人のアレを見せ付けられたり、そんなものを見せつけれられても、彼との写真を見て涙するベレンには同情します。ファビアナも何か分かってきた。彼女とベレンのやり取りにハラハラします。それにしてもファビアナは、アドリアンがベレンをそうしたんじゃないかとは疑わないのだろうか。かわいそうなのはアドリアン。結末を見る限り、彼は一生疑われ続けそうだ。男女3人だけのドラマにもできたかもしれないが、警察や楽団とか、大人数なのが良かった。ああ面白かった。


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tY:近況22(MAN RAY など) [他]

大阪の調子はどうですか。

MAN RAY というバンドの CD を amazonで購入したら、ドイツから届いた。

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しっかりと地元の新聞で包装してあった。どこでも SUDOKU はあるんだなあ。

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これがその CD、「Serie De Oro: Grandes Exitos」

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Serie De Oro、黄金シリーズ、つまるところがゴールデンベストとか、ベスト盤のシリーズでしょう。

MAN RAY (マン・レイ、スペイン語風なら、マン・ライ)はアルゼンチンのバンドで、1990年代末に解散しているはず。今でも聴いている。しかし持っている CD は オリジナル1枚 に ベスト1枚だけ。今は amazon でもほとんど見かけない。他に4枚くらい出ていたと思うが、早く買っておけば良かった。

最初に見たのは「リツモ・デ・ラ・ノーチェ」(リズムの夜とでも言うか)というテレビ番組だった。4人組で、ボーカルは女性。「Caribe Sur」つまり「カリブ海」という曲でした。それを聴いて CD「Perro de Playa」を買ったわけです。その後、ずいぶんとしばらくしてから、「Popurri」というベスト盤を買った。これは曲を見ると初期ベストっぽい。「Popurri」のおかげで、ボーカルのヒルダさんが今でもソロで歌っている、「Sola en los Bares」を聴けます。個人的には「Paso un Angel」が好き。

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でもって、最近「Serie De Oro: Grandes Exitos」を見つけました。これはどっちかというと後期ベストなのか、「Popurri」とは「Amor Azul」1曲しかダブってない。

彼らの曲はフォーク・ロックというかポップ、ボサノバ風。ラテンっぽいのもあるが、こてこてのラテンではないです。ボーカルの女性は、Hilda さんと言って、名前からしてドイツ系の方でしょうか。同じアルゼンチンのアーティスト、チャーリー・ガルシアとも仕事をしていたようで、彼の曲「Tierra Sagrada」もやっています。CD「Perro De Playa」では、ボーナスで、アコギっぽいバージョンも入ってました。安全な地球のことを歌っていて、「一杯の水」というリフレインが印象的です。

彼女たちを聴いて、他の盤、Los Lodrigues とか HACELO TV の 編集盤を買った。スペイン語は良いなあ。

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MAN RAY は ずいぶんと前に解散してしまったが、アルゼンチン映画を観ると思い出してしまった。
YouTube を開くと、けっこうアップロードされていたりする。

Man Ray:
Hilda Lizarazu (vocals, guitar)
Tito Losavio (guitar, background vocals)
Pat Coria (bass, background vocals)
Lautaro Cottet (drums, background vocals)

MAN RAY で検索すると、あたりまえですが写真家のマン・レイさんがヒットしてしまう。このウェブ時代では、バンド名もちょっと一工夫した方が良いのかもなあ。


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冷たい血(AN OBSESSION) [DVDやら映画やら]

ビデオテープをそのままDVDにしたのか、メニューがなかった。話しの発端は、石橋凌さん演じる刑事が追っていた犯人から撃たれ、倒れている間に自分の銃を盗られたこと。撃たれた刑事の妻が永島暎子さんである。刑事という危険な職業に耐えられなくなった永島さんは、石橋さんと離婚します。石橋さんは刑事を辞めますが、盗られた銃が気になります。そこで銃を盗った男を探し回ったら、シマノという男だとわかります。しかしこのシマノという男がなんだかカルト的な男で・・・。厚い金属を叩くような音は精神世界を表現しているのでしょうが、うっとおしいです。かんじんな永島さんはあまり出てきません。ただし元夫の刑事にハッパをかけるという重要な役どころです。「ホテルいこっか」の台詞にはどきどきします。ここで星5つです。すばらしいことにエンドロールの俳優名の最後が、永島暎子さんです。永島暎子さんが出ていないと、観ることはなかった映画だったろう。永島さんの他は、黙っている姿だけで警察の頑なさを表現する平泉成さんの存在感と、ユーレイさんのオーラが良い。「こうちゃんは天才~」「どうしてここに」「どうしてでしょうね」「シマノくんもそう言ってた」といった台詞が不自然で、映画の危うさを際だたせます。今でいえば中二病で片付けられる。刑事も紙一重。「愛を証明する方法はふたつある・・・」その回答が最後のシーンになる。この映画の中では、永島さん演じる奥さんだけが現実に生きていました。さすが永島さん。

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瞳の奥の秘密(El Secreto de sus Ojos/The Secret in Their Eyes) [DVDやら映画やら]

アルゼンチン映画。見開かれた瞳。その瞳の先には主人公であるベンハミン。何か別離のような出だしである。英語読みならベンジャミンだろうが、スペイン語だと「JA」は「ジャ」じゃなくて「ハ」と似た発音になるので、ベンハミンなんだろうな。彼は何かを妄想、いや、思い出している様子。その残酷そうなイメージは、彼が過去に扱った事件だった。静かだが、意味深で引き込まれる出だし。集合写真の上にトレースペーパーを重ね、人型をなぞり、そこに名前を書く。そして重ねて人物と名前を合わせる。それだけのことですが、なるほどなあと思った。ベンハミンは小説を書くために、壊れたタイプライターをもらうが、タイプした紙の同じ文字だけがペンで直されている様子がおかしい。暴力で自白させることは、どの国でもあるのだなあ。でもベンハミンの上司、イレーネの、犯人のアソコは豆程度だろうという見解とか、犯人の自尊心をくすぐる自白誘導も紙一重。イレーネが容疑者にアソコを見せつけられるときに、監視員が見せる表情が良い。映画で強く主張されているのは、「不法な取調べによる自白強要」に、「法学部卒とか高卒とか、いわゆるキャリア組みとそうでないものの階級意識」、そして「政治的配慮によって解放される犯人がいる(これはたぶん司法取引)」という事実。面白いのは、それを体現しているのがロマーノという裁判所のキャリア組の男だけ。彼が諸悪の象徴のように描かれている。見るタイミングによっては、犯人よりも悪そう。サッカー場のシーンは、お国柄のせいか、とても雄大。空撮でスタジアムをなめるように撮って、ゴール時の地震みたいな振動に合わせてカメラが揺れたり、とにかく人が多いことを見せつけたり、上から下に走り回って終いにはフィールドまで追っかける。なんとも力が入ってます。あんな広い大人数のサッカー場で、たった二人で人探しをして見つかるというのが都合よすぎ。しかしこの映画にとって犯人探しは二の次。出来すぎでも捕まらなければ始まらない物語です。トリックも関係なし。ミステリーっぽいのはベンハミンの相棒だったパブロ殺しくらい。この物語で重要なのは気配とか雰囲気。それをかもし出すのが言葉であり瞳。大事なことは相手の目を見て話せというし、相手を説得させるためにはウソだって話す。それに引っかかることが出来るか否か。ウソを話せば逆に真実が見えてくる。人間はみんな正直なのか。「見ざる言わざる聞かざる」なんて言葉があるが、その逆で「見たい言いたい聞きたい」。「人には秘密がある、もうつっこまないでくれよ」それがこの映画かも。これがヨーロッパ的なんだろうか。ミステリーというより静かなホラーともいえる。ああ、面白かった。


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東海道お化け道中 [DVDやら映画やら]

いつもやさしい顔をしている左卜全さんが怖い。前二作とはちがって、お化け・妖怪というより人間ドラマ。人情物語。子供と一緒に映画を観に来た大人のための映画。子役良し。子供相手に丁半賭博とはほんとにゲスな大人たち。小さいサイコロに、あんな秘密があったとは。よく考えたら、いくら形見とはいえ、けっこう怖いことするお父ちゃんです。そのお父ちゃんは戸浦六宏さん。役者さんによっては、どう見ても悪人だとか、イメージが付いて回ることが多いが、この方はどっちともいえない、なんともミステリーな雰囲気を持つ方です。でもサイコロになっても子供を守るなんて、泣けるではないですか。ラストで妖怪にいましめられるシーンは、お化けの造形も怖いが、人間同士が斬り合って血が出たりというのがけっこう怖い。子供にはきつかったんではないだろうか。毎回笑いをとる役者さんが出ているが、今回は島田洋介さんと今喜多代さんのかけあいです。紳介さんと今いくよ・くるよさんの師匠だそうです。島田洋介さんは、今でいうと柔道の篠原さんの雰囲気に見えてしまう。身体がでかいというより、今さんが小さいか。どういう形であれ、こうして映像に残るというのは、その人の足跡をたどる術として良いことではないでしょうか。妖怪百物語、妖怪大戦争とこの映画。三作三様。どれも面白かったです。やっぱりダイモンと油すましがかっこいい二作目がよかったか。


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ブラックブック(Zwartboek/Black Book) [DVDやら映画やら]

オランダ映画。監督のポール・バーホーベンといえば、「ロボコップ」、「トータル・リコール」に「スターシップ・トゥルーパーズ」です。「ロボコップ」好きだ。この映画は長かった。終わったと思ったら終わらない。2時間以上ある。でも短い。1956年のイスラエルのキブツ。旅行者ロニーは学校の先生をしているエリスに会う。二人は戦時中、オランダで友人同士だった。エリスがイスラエルに移住したと言うと、ロニーは「ユダヤ人なの?」と聞く。ロニーの夫は牧師をしている。戦争によって神に目覚めたという。「あれからいったい何が?」とロニーはとエリスに言う。エリスは湖のほとりで思いつめている。何だか意味深なプロローグである。1944年オランダ。エリスが部屋で聖書を読む。合図があって彼女は部屋を出る。ドアを開けたと思いきや、それは戸棚。つまり彼女のいた部屋は「隠し部屋」のようだ。「イエスに従えばユダヤ人は苦しまなかった」うーん、なんだがミステリー。彼女には本名があった。それはラヘル。断片をかいつまむと、ドイツに追われるユダヤ人の運命についての映画だとわかる。彼女はドイツ兵から逃げる。逃げるための金を手に入れるため、スマールの家に行く。そのとき彼女であることを証明するために写真を使うのだが、その使い方が面白い。スマールは「簡単に人を信用するな」というのだが、彼自身もあやしそうである。医者なのと聞かれて、「知らない方が良い」と答える男。これまたあやしい。みんなあやしい。髪を染めると同時にあっちの毛も染めるシーンがある。ドキッとするが、バレないようするためにはそこまでしなきゃならないんだろう。考えてみると、普通の生活においても、金髪にあそこの毛が真っ黒なのを想像すると、なんだか間抜けに思える。しかし毛染めにこんなドキドキする映画は初めてでした。ブラックブックの意味は後半で分かってくる。あと、棺って密閉されるとはしらんかった。埋めるんだからそんなもんかもしらんなあ。残された犠牲者の財産で作られた施設に皮肉を感じる。二人が仲良くなってよかった。戦後、ドイツに協力していた人が散々な目にあったことは知っていたが、この映画のとおりなら、更に大変だと思い直す。役者さんたち、みんなかっこ良い。エリス役の人はどこかで見たと思ったら、「レポメン」や「イントルーダーズ」に出てたんだなあ。あー、良い映画だった。そういえば、エリスが乗った列車が駅構内に入るシーンは、なんだか Macintosh CD-ROM の GADGET を思い出した。何だか似てるんだなあ。けっこう、チョコレートがポイントかも。ああ面白かった。


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これが GADGET。

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その仲間、L-ZONE

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ザ・フー:アメイジング・ジャーニー(Amazing Journey:The Story of the Who) [DVDやら映画やら]

THE WHO のレコードはよく聴いた。売っていなかった初期の「Quick One」や「Sell Out」はポリドールが廉価で再販したものを、「My Generation」はアメリカ盤を買った。しかし、動く彼らはウッドストックの映画か、「さらば青春の光」の中で、ジミーの家のテレビに映っていたレディ・ステディ・ゴー、映画「Tommy」くらい。ロジャー・ダルトリーに関して言えば、映画「レガシー」とか「マクヴィガー」とか。あとは「The Kids are Alright」のサントラ盤のブックレットや雑誌の写真で想像する。後になって手に入れた映画「The Kids~」のVHSテープで、彼らの全貌を初めて知ることができた。どんな発掘映像も、「The Kids~」を手に入れた当時ほどに心を動かしてはくれない。自分にとっては、「It's Hard」、「WHO's LAST」後の解散、もしくはキースがいなくなる前の「Who Are You」で THE WHO は終わった。今でも THE WHO は活動しているが、再結成のきっかけはジョン・エントウィッスルの浪費癖があったらしい。「The Kids~」とこの映画のちがいは、本人たちのインタビューの多さだろうか。「The Kids~」の場合は、どちらかというと彼らの歴史のコラージュというかピンナップ的なものか。この映画の内容は、彼らの映像とインタビューを交互に並べたバンドストーリー。よく知られている映像も多いが、その中でも興味が沸くのは、四重人格ツアーでキースがライブ中に意識不明になってステージを降ろされるところか。薬物の過剰摂取が原因だが、この頃は他のメンバーも疲れていたよう。「Tommy」や「WHO'S NEXT」とか良いものを作りすぎたせいか。1968年はロックがビジネスになった年らしい。ロジャーがカールのかかった長髪に胸をはだけ出した頃で、ピートはつなぎを着はじめる。あきらかに以前のモッズでは無い。U2のエッジは、モンタレーのステージを「悪魔祓いの儀式」というが、良い表現かも。日本の女性アーティスト、つまりオノさんが自分の服を裂かせるパフォーマンス、ドイツの男性アーティストは刀でキャンパスを切り裂く、そしてピートはギターを壊す。彼のギター破壊は「芸術における破壊」というテーマの影響らしい。でもなんだか後付の理屈っぽい。単に不満の体現か、バンドが目立つためだと思うから。会場の天井が低くて、ギターがぶつかってしまい、腹が立ってそのまま壊したという記事も読んだことがあるような。大物になった人は、色々と説明を付けなければいけないから大変だ。映画の最後に、ロジャーがメンバー紹介するコンサート映像が入る。もちろんドラムはケニー・ジョーンズではなく、ザック・スターキー。ケニーのことを考えるとなんだかさみしい。キース・ムーンがいなくなった後、いちばん混沌としたであろう時期を共にして、バンドに合わないからとロジャーにクビにされたんじゃ、なんだかなあだよなあ。いつもなら振り向けばキースがいるところにケニーがいる、とか言われても困っちゃう。ケニーが入ってからのレコード「Face Dances」はけっこう好きだった。「It's Hard」はピートのソロにも聴こえるが、おそらくジャケットデザインが悪かった。THE WHO にしてはセンスが無さ過ぎた。でもその頃の曲は今でも演奏している。ピートにとっては印象的な時期のひとつだったろう。「(キースを失ったことによる)精神的な穴は埋められない」とインタビューに答えるケニーは大人だ。当時はいやな経験もしただろう。でもピートやロジャーにも同情せざる終えない。彼らはキースの死の前に何かできたはずだと考えている。とても大きな後悔だ。ノエル・ギャラガーがインタビューで登場しますが、彼を見るとなぜだかサンダーバードを思いだす。眉毛のせいだろうか。皮肉っぽいことを言うかなあと思ったら、そんなことはなかった。面白かった。


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