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シング・ストリート 未来へのうた(Sing Street) [DVDやら映画やら]

意外なラスト。楽しい音楽映画かと思ったら、家族のこととか学校とか色々ハードな映画だった。開始早々、一目で YAMAHA FG と分かるギターが登場する。メガネのエイモンが持つギターが ARIA の Jackson とか Charvel コピー。彼の家には他にも2、3本ギターが置いてある。Precision 風ベースもヘッドのトラスロッドカバーがご愛敬。高校のステージで PV を撮るシーンは妄想だろうなあと思って見てしまうのでちょっと悲しい。おそらくコナーが「こうあってほしい」という世界だろう。音楽にのめり込んでいくコナーだが、始めたきっかけを忘れないのがえらい。初心貫徹。デモテープではなくてデモ PV を作るのがすばらしい。さすがは MTV エイジ。学校でのパーティ。「茶色い靴」の歌詞がすばらしい。普通ならこれで生徒と学校も楽しく和解で大団円っぽいけれど果たしてどうなるか。ダーレンがコナーに紹介するギターのエイモンがすばらしい。コナー自身も明確には把握していないであろう大雑把なイメージをエイモンが明確にする。ゆっくり怒らずにコナーの話しを聞き、アイデアを与え、曲を完成させていく姿はなんともたのもしい。ギグでバラードを演るときやラストの曲での、コナーへの一言もかっこいい。この二人の間にいるのは小柄で赤毛で巻き毛のダーレン。学校の廊下で話すエイモンとコナーの間にダーレンがいるカットが面白い。ダーレンはすぐそばにいるのに、小柄なせいもあるんだろうが、なんだかすごく遠くにいる様子。でもいるのといないでは全然ちがう。笑ってるだけのダーレンかと思いきや、彼には後で重要なとてもかっこいいセリフがある。エイモンの家のバスドラムに描かれているロゴが Easy Livin。「安息の地」といったところか。Uriah Heep の曲名でもある。このロゴは後で SING STREET の名前に貼りかえられる。コナーと彼の兄が居間で見るテレビでは、Duran Duran の他に Spandau Ballet の MV も登場する。時代は CD が全盛になる手前。LP レコードやカセットテープがたくさん登場する。スマホどころか携帯電話さえない。だから SNS もないし、ロンドンにだって行かなきゃどうなるか分からない。学費の安いという理由でコナーが転校す学校名が、SING ではなくて SYNGE STREET 高校。SYNGE というのはアイルランドの劇作家の名前らしいが、それにちなんだ学校名なんだろうか。学費に比例しているというかなんというか、この学校の荒れ具合がすばらしい。エイモンとコナーが木の下でギター片手に曲作りをする風景が、忌野清志郎さんと仲井戸 CHABO 麗市さんが北海道で撮ったデュオの演奏シーンを連想させました。面白かった。晴れ過ぎ。


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